2006年11月30日

夜の街を歩く

 アロチのまる高へ。



 チャーシューメン(800円)。
 コインパーキングに車をとめて、酔客の間を縫うように(大げさに表現しました。県の中核都市の繁華街としては、人通りが少なすぎ、閉まっている店舗が多すぎるでしょう。深夜、閉店の時間でしたので、タクシーの洪水はすごかったですが)、やたらと目立つ、黄色い看板のもとへ。



 車庫前というにはスープが濁っています。味は丹念といいましょうか、ケレン的な驚きはありませんが、しっかりと丁寧に作られています。近くにあれば通うけど、コインパーキングにお金を払って、嫌いな繁華街を歩いて行くのなら、なかなか足は運ばないな、でもときどき食べたくなるな、という感じでしょうか。
 しかし、感動もあります。
 ラーメンの写真をよくごらんください。上部と左下のチャーシュー、少し赤みがさしているのがわかると思います。この赤みが、提供されてから、スープの熱で火が通っていくんです。チャーシューのしゃぶしゃぶ風……? そんなものは今まで見たことも聞いたこともないし、有名店ですから、ガイドブックにもサイトにも頻出しているのに、そんなことをどこも書いていない。だからごくたまたまのことなのかも知れませんが、このチャーシューが柔らかくて旨いこと! 果たしてこれは趣向なのか? それとも金曜の夜だったので、入客が多くて、生煮えのチャーシューを出したのか? 再訪はしていないので、真偽は定かではありませんが、趣向だったら、いやはやすばらしいな、と。
 じっさいのところはどうなんだろ?

まる高
和歌山県和歌山市友田町2-50
073-432-3313
17:30~深夜3:00
日曜日定休
   


Posted by guntech at 09:59Comments(0)○高

2006年11月28日

ぼくの戦い 偽りの勝利篇

 中食堂。
 500円台に会計を収めることを自分に命じた戦い。

 

  選んだものは、ごはん(137円)、みそ汁(84円)、ちくわ磯辺揚げ(158円)、青菜煮(105円)、だし巻き(158円)。会計は484円。
 484円! なんと、勝利条件である500円台をクリアしたばかりか、大勝利条件であるワインコイン! はやくも戦いは集結、黄金メニューの完成か!
 ……ん? いやぁ、それにしても安い。帰ってレシートを確認してみると、だし巻きがカウントされてないやん。バイトの女の子、だし巻きを見逃してるやん……
 本来なら、642円のはずで、これは負け。
 ちくわを取ってはいけなかった。取るのなら、青菜か、味噌汁を我慢すべきだった。
 


 ちくわの磯辺揚げ。うまい。値段のわりに満足度が大きく、コストパフォーマンスがじつによろしいところも、お気に入り。
 ちくわって不思議。おかずはなにかと尋ねて、ちくわと答えられたら、がっかりするが、ちくわの天ぷらだと、もう立派にメインの一品と感じられるのだから、ちくわって不思議。
 まあ、天ぷらってそんなもんか。おかずは茄子とタマネギとゴボウ――ではなくて野菜の天ぷら盛り合わせになると、ちゃんとしたおかずだもんな。  


2006年11月27日

時は過ぎる

 初めて、ああ、おっさんになったなぁ……と感じたのは牛丼の特盛りを食べ切れなかった時でした。いまでは並で十分です。
 最近、さらにおっさんへと進化しました。
 サウナに行きたくて行きたくて仕方がないのです!
 肌寒くなってきたこの頃、「寒いなぁ」と感じると、その負の入力に対してバランスをとるように、正のフィードバックとしてサウナの光景が頭に思い浮かびます。
 ま、入っているときには暑くて暑くてしかたがないんですけど、その後が気持ちいいんです。ザブンと水風呂に飛び込むと、キュッと肌が締まる感覚、火照った体が冷めていく感覚、いやぁ癖になります。さらにその後、半日ぐらい、なにか出すものを出し切った感じでずっと気持ちいいんですね。
 ぼくの行きつけです。「ユーバス」。



 梶取にある「きらくゆ」のほうが近いし、安いしなんですけど、営業時間が……深夜生活者の悩みです。「きらくゆ」は300円払って会員になれば、通常料金600円の50円引きの550円、「ユーバス」は午前の時間であれば朝風呂として500円なものの、通常は780円、この230円の差は大きい。けれども営業時間が……それに、「きらくゆ」は日の湯と月の湯と男女日替わりでふたつの種類の設備があり、ぼくは月の湯しか行っていないんですが、ジャグジーなりいろんなお風呂が大きなひとつの浴槽におさまっていて、常に他の入浴客がいて落ち着かない。「ユーバス」はひとつひとつの風呂が独立していて、適度なプライバシーが保てるので、設備は「ユーバス」の勝利だと自分を納得させて、230円の差を乗りこえています。さらに、「ユーバス」は天然温泉です。温泉は舐めてみると塩ょっぱくて、そりゃ、ほとんど埋め立て地みたいなところなんだから、掘って水出せば、ミネラル分を含んだ水がでるよな、海水なんじゃないの? と思わなくもないんですが、それなりの設備投資があるということで、また自分を納得させてます。
 値段はともあれ、サウナで汗を流し、風呂で暖まったあとは非常に満足してますよ。それこそ、憑きものが落ちたくらいの、爽快感でいっぱいです。
 大きな風呂は気持ちいいです。
 大学時代、風呂屋通いでしたので、たまの狭い家庭の風呂は気持ちがいいと公言していたのでしたが、撤回します。
 大きなお風呂は、開放感があって、じつに気持ちがいい。  


Posted by guntech at 10:55Comments(0)その他

2006年11月27日

ネギを喰らう

 まだ井手にも山為にも行ったことがないぼくですが、暫定的に和歌山ラーメンでいちばん旨いとおもうのは、これです。



 まるイ(本来はイを○で囲んで、まるイと読ませる)ですね。ぼくは生活時間が常人とはずれているので、というか完全に逆転しているので(amとpmを入れ替えるとわかりやすい)、深夜3時まで営業しているこの店は非常にありがたい。井手、山為は時間が合わないんですね。

 あちこちのブログ、サイトなどで紹介されていますから、画のインパクトはないでしょうが、ものすごい量のネギです。さらしてあるので、これだけの量があってもエグみや臭みはありません。
 スープは豚骨醤油だとは思いますが、予想外にあっさりしていて、しかもたいへんコクがあります。口に含んで飲み下して、しみじみと、ああ、うまいなぁ……と思わずつぶやきが漏れる旨さです。
 麺もつるつるとして歯ごたえがあり、凡百のものとはなにかがちがうと感じさせてくれます。見ていると、麺を茹でている湯は茶褐色なので、スープで茹でているんでしょうか。

 ネギの下はこんな具合



 チャーシュー、もやし、かまぼこが窺えますね。
 チャーシューもまたいいんですよ。過剰な味付けはないので、素直に肉の味がでています。

 そして麺も具も食べてしまったそのあと、泳ぐ大量のネギを、レンゲですくってスープとともにガリガリと食べるときのその至福といったら……! 官能という形容詞を使いたくなります。

まるイ
住所 和歌山県和歌山市中之島2323
電話 073-427-2662
営業時間 19:00~翌3:00(土曜は~翌4:00)
定休日 日曜  


Posted by guntech at 09:30Comments(2)○イ

2006年11月26日

ぼくの戦い 前哨戦篇

 最近、おそろしい勢いで増殖中の、まいどおおきに食堂。ぼくのご近所は「中食堂」ということになります。
 むかし懐かしい学食形式、とはいっても和歌山には「いも膳」がありますので、それほど珍しくはないんですが、行ってみるといろんなおかずが並んで、目移りして、楽しいです。
 ですが個々のおかずは安くても、あれもこれもと取っているうちに、高くなるというのが悩み。それでぼくは500円台でどれだけ満足感を得られるかという戦いを、行くたびに自分に任じています。ほんとうはワンコイン、500円以内というさらにシビアな闘争にしたいのですが、これはムリ。いくらなんでもショボすぎる画になる。



 ご飯大(137円)、豚汁(137円)、蕗の炒め煮(105円)、だし巻き(158円)、締めて、537円。
 すこし、貧相か。でもこれが基本形、一汁一菜、プラスワン。ごはんはもちろん主食なので外せない。豚汁で汁とともに野菜を摂り、できたて熱々のだし巻きで満足感を得る。そしてもう一品。気分によって150円までのおかずを取る。今回はだし巻きがあるので、野菜ものの蕗を選んだ。蕗がなければ、ワンコインになる道理。
 ただこの画は、「おいしそうな朝ご飯」ですよね。もうすこし華やかさが欲しい。


 作り置きのものばかりのなか、唯一できたてを楽しめる、だし巻き。醤油をかける方もおられるようですが、そのままでも十分おいしいです。


 懐かしい、赤っぽい豚肉が入っています。学食のときでも赤っぽくて、なぜこんな色になるのか首を捻っていました。「豚ではないからだ」というのが仲間内の結論でしたが、さすがに真実ではないでしょう。そのほうが高くつくだろうし。たぶん、圧力鍋を使うと、こうゆう色になるのではないかと推測していますが、真相はしりません。あ、赤っぽい豚肉の写真を撮るんだったな。味は可もなく不可もなく――閉店間近に行くと、煮詰まってやたら濃かったりします。不満は具にタマネギが多すぎるのと、ネギぐらい散らして欲しい。

 思えば、学食では、金がなくてごはんと豚汁という食事をよくしていました。たぶん、200円台で済んだような。
 それがいまは500円台、贅沢になったもんですな。



中食堂
住所: 〒640-8451
和歌山県和歌山市中30-1
TEL/FAX: 073-480-3280
定休日/営業時間: 無休/11:00~23:00  


2006年11月25日

呪いの刻印

 京都に9年間住んでました。
 そこで魂に呪いとして刻印されてしまい、ときどきどうしても欲しくなります。



 天下一品のこってりラーメンですね。写真はこってり大盛り、720円です。
 いま、和歌山市に天一はないんですよね。京都は発祥なのでそこらじゅうにあるし、いまでは全国展開、都市部ならどこにでもありますが、和歌山市にはもうない。26号沿い、今「博多らーめん 麺屋」のところにあったのですが、行ってみると、昼飯時だというのに閑散としていたので恐れをなして入らず、ぶらくり丁に移ってからは、いちど足を運んだものの、車でのアクセスの悪さから行かないうちに消え、とうとう絶滅してしまったわけです。
 それで呪いに責め立てられるたびに車を走らせて26号線を北上、泉佐野店まで出かけます。



 これは必需品、からしみそです。



 どぼんどぼんと匙に山盛り二杯ぐらい入れます。それでもそんなに辛くない。なければ逆に頼りない感じなのが、なんだか不満なんですが。京都で食べてたときはそんなに入れなかったような。

 ともあれ、どろどろ特濃スープ、これに尽きるラーメンです。チャーシューやメンマが入ってますが、それはどうでもいいし、どうでもいい品質なんです。
 とにかくスープ。  


Posted by guntech at 03:35Comments(0)天下一品

2006年11月24日

中華屋さん

 近所の中華屋「新海楼」。
「ひょっとすると日本一かも 酢豚」とそら恐ろしくなる手書きのポスターが貼ってありますが、まっとうな町の中華屋さんです。
 

 わかりやすく例えるなら「渡鬼」の幸楽でしょう。従業員も、老夫婦と若夫婦という感じで、幸楽っぽいです。見たことありませんが、「渡鬼」。



 写真は日替わりの「大盛りランチ」、700円。
 メインは野菜炒め、しっかりと味がつき、ちゃんと高温で炒めているのでしょう、野菜がしゃきしゃきしています。唐揚げはひとつひとつがとても小さいのですが、だから加熱が均等になるということか、カリ、ジュワに揚がっています。自家製らしい白菜の浅漬け、キャベツにはマヨネーズがかかっているのが、ぼくは嬉しい。

 なにを食べようか迷ったときに、失敗の恐れのない、至って正統的な町の中華屋です。

 酢豚はまだ食べたことがありません……



新海楼
営業:11:00~14:00 17:00~21:00 (定休)水曜日
住所:〒640-8453 和歌山県和歌山市木ノ本118-3
電話:073-453-2311  


Posted by guntech at 08:31Comments(0)新海楼

2006年11月22日

ブログ始めました。

 まずは大好きなラーメンのご紹介。
 和歌山ラーメンならよろしいんでしょうが、ひところは週に二回は通うほどの執心でしたので。

「麺匠 法善寺三平 狐島店」の豚骨しお味付け玉子ラーメン、720円です。
 ダブルスープというやつだと思います。豚骨と鶏ガラと魚系の出汁と、その混然となった濃厚な旨みをたたえるスープはには感動を覚えたことを、記憶しています。入れ放題のニンニクチップを入れると、また風味が変わってさらによろしいものに。この厚みのある旨みは、絶対に無化調とかではないでしょうね。

 旨いスープで泳ぐ煮玉子の画です。
 いやあ、白と黄色と赤と……コントラストがきれいですねぇ……
 赤いものは梅肉で、正直なところいらないとは思うんですが、和歌山らしさの演出ということでしょう。黒い玉は、ネギ油。この香りは好きです。豚骨しおではなくて醤油になると、ゆずが散らされています。これはさらにいりません、強い香りが邪魔です。味噌は、ぼく的にはいただけません。強い味のスープにさらに味噌が加わって、よくわからない味になっています。
 もうひとつ、鶏しおというスープがあって、これは好みなので、いずれご紹介できれば。

 本店は園部にあり、どうも経営者は四天王をフランチャイズしている方のようです。鳴滝の「薩摩ラーメン 四天王」ではなくて、花山とか塩屋にある方。この狐島店で人手が足りてなかったのか、四天王のTシャツを着て働く従業員を見たことがあります。  


Posted by guntech at 09:49Comments(0)三平(閉店)