2007年02月11日

商いの極意

 宝潤です。

 ランチ(もやし炒め)


 ひとつひとつまで気が行き渡っている。
 小鉢は、肉団子の甘酢。挽肉はよく練られているのか、確かなもっちり感があり、揚げがいいので、外はカリカリ。もうひとつの小鉢はホタテの天ぷら――貝柱だけではなくて、全身なので、ひもの臭みが問題なところだが、きちんと下味がついているので、うまい。

 もやし炒め

 もちろん、もやしに髭はない。
 いまどき、髭なしもやしなんて普通に売ってるんだろうけど、肉団子、ほたての気の回りようを感じた後では、これも気遣いか、と思わせる。他も丁寧なんだから、これも丁寧だろうと思わせる――信用を醸すという、商売の秘訣なんではないでしょうか。

 え、値段?
 知りたい?
「始末の極意」という落語知ってます? 節約の大家に、粗忽な男がその極意を聞くという噺なんですけど……最後に粗忽な男は、片腕で木の枝にぶら下がれと命じられます。節約の大家は、男に、小指を放せと命じ、つぎに薬指、次に中指を放せと言います。
 そしてさらに人差し指を放せと……男はそうすると落ちてしまいますから、それだけは放せないと悲鳴をあげます。
 サゲは「それを放さんこっちゃ」
 指で実際に形を作ればわかりますね。親指と人差し指を先でくっつけた形……
 宝潤のランチは、その形、ワンコインなのです!

 宝潤
 073-454-6197
 和歌山市榎原242  


Posted by guntech at 10:45Comments(2)宝潤