2007年03月31日

ハンバーグ戦争

 いつのころからか、26号線を北上していると、見慣れない看板が。
 たしかあそこは居酒屋だったはず……いつのまに……

 ばーぐ亭。
 ふうむ、パームシティには「びっくりドンキー」があり、次郎丸には「トマト&オニオン」がある。なのにハンバーグをメインに殴り込みか。
 調べてみると、母体はプライムリンク。「牛角」をメインとした外食チェーン店です。前身の居酒屋「おだいどこ」もプライムリンク。だから「ばーぐ亭」は新業態ということになりますね。

 内装は「おだいどこ」時代とほとんど変わっていないのではないでしょうか。入り口で靴を下駄箱に入れ、木札をとる居酒屋スタイル。テーブルではなく、居酒屋でおなじみの掘り座敷(こんな言葉があるかどうかは知りませんが)。

 メニュー1


 メニュー2


 メニュー3

 これをオーダー。

 写真はランチメニューのみです。
 どうしてこうゆうファミリーレストラン形式のところってその時間帯に応じたメニューしかテーブルに置かないのかな? テーブルが煩雑になるからでしょうけど、ランチがおいしかったから夜も行こうっていう繋ぎにならないのに。料理が出てくるまでのあいだ、へぇ、こんなのもあるんだ、これはうまそうと、メニューを眺めるのを楽しみにしている、ぼくの愚痴でした。

 ハンバーグ&サイコロステーキランチ(1029円)


 キャベツの千切りはコールスローと称し(コールスローはキャベツのサラダという意味だから間違いではない)、なにが特徴って、テーブルに二種(和風とフレンチ)のドレッシングが壺に入れて常備してあること。ドレッシングの自由選択常備って、松屋ではあるけど、ファミレスでははじめて。

 キャベツの千切りと和風ドレッシングの壺


 ハンバーグ&サイコロステーキ


 ハンバーグの肉は合い挽きです。ビーフ100パーセントよりも合い挽きのほうが味わいは深いとぼくは感じるので、嬉しいです。
 味は……そうだなぁ、衒いはないなぁ。肉の練りと焼きで、オーソドックスなハンバーグのおいしさを追求してみましたって感じ。狙っているところが基本であるから、目新しさが薄くて評価には繋がりにくいけど、信頼はできるかも。
 サイコロステーキは赤身の硬さは否めないけれど、焼肉「牛角」がメインのプライムリンク、それなりにおいしかったです。

 メニューを見る限り、ちょっと高級志向ということでしょうか。
 それと、ハンバーグだけではなく、ステーキ類の豊富さも売りか。「牛角」のノウハウを生かしての新業態ってことでしょうね。

 ばーぐ亭
和歌山県和歌山市向201-1
電話番号 073-480-5039
営業時間 11:00 ~ 23:00  


Posted by guntech at 10:11Comments(0)ばーぐ亭(閉店)

2007年03月29日

天津飯の魅力を語る

 天津飯……甘美な響き。
 ふんわり焼いたタマゴと、ちょっぴり生姜の効いた塩味/醤油味の餡、それにごはん。どうしてこんなにうまいんだろう? 人気メニューですよね。王将でも、ソーハン(炒飯)よりテンハン(天津飯)と聞くことが多いように感じます。
 Webで読んだところによると、関西風と関東風の流派があるらしい。関西風は塩もしくは醤油のすっきりとした餡をかけ、関東風は甘酢で名前も天津丼と変わるらしい。
 自分で作るときは、餡は味の素の鶏ガラスープの素、塩と醤油(餡の色が変わらないくらいの隠し味程度)、すり下ろし生姜で作ります。タマゴは中華鍋をチンチンに熱くして油を多めに投入、タマゴを入れたところで火を止め、あとは余熱で丸く形作ります。
 ぼくは関西風ですな。
 甘酢のは――おいしいのを食べたことがないということでしょうが――キラーイ。
 カニはあってもなくてもいいです。カニの味を感じられるほどカニ身をいれたら、たいへんな値段になりますし。あ、でも今度、一人前にカニ缶ひとつまるごと使う贅沢天津飯を作ってみよう。

 バーミヤン 天津飯(580円)


 わりと上品な味で悪くはないんですけど、ぼくが使う粉末鶏ガラスープの味がはっきりと感じられるのが難点。スープぐらいちゃんととってよ。  


Posted by guntech at 09:09Comments(2)バーミヤン

2007年03月28日

カレーなんて、例え毎日でも、食べられるでしょ

 弁当代わりににレトルトカレーをよく食べる習慣から、外でカレーを食べるという行為を控え、また、量を食べたかった学生時代に固められた「割高」感を拭えたので、これからはココイチにちょくちょく行くことになるでしょう。正直、前回食べた、10年ぶりぐらいのココイチのカレーは、うまかった。

 あさりカレー(600円)+海鮮カツ(300円)


 ちょっと豪華なトッピングをつけてしまいました。海鮮カツ、いわゆる海老カツというやつですね。これうまいよなぁ……こんなのこどものころなかったよなぁ……どこからでてきたんだろ? 弁当用の冷凍食品――かな?

 あさりは当然冷凍剥き身のものでしょうねぇ。味が濃く、香りの強いカレーのなかでは、たとえ質のいいあさりでも、あの出汁は埋没してしまうでしょう。
 あさりは感じられないけれど、どういうわけかこれは気にいった。
 ひょっとしたら、隠し味として、あさりの出汁が効いているのかもしれない。

 ところで、こうしてココイチに通うぞ宣言したかには、辛さの挑戦もしなければ。テーブルに辛みパウダーとかいうやつが乗っているけど、追加料金をとる辛さってあれとは別物なんだよねぇ? あれはけっこうバッサバッサと振りかけても平気なんですが。
 5辛を食べることができなければ、それ以上は挑戦できないらしいので、とりあえず次回は5辛で。  


Posted by guntech at 09:24Comments(0)CoCo壱番屋

2007年03月27日

若い店主が元気でした

 さて、訪れてきました、丸田屋次郎丸店。
 開店から間もないこと、客がよく入っていて、入り口でしばらく待つことに。そのあいだ、トンコツの香りで鼻を楽しませていました。

 メニュー

 ちいさくてわかりにくいですが、中華そば600円、チャーシューメンとなる特製中華そば700円、麺が1.5倍になる大盛りで700円、特製大盛りで800円。
 チャーシューメンで+100円というのは嬉しい。

 特製中華そば(700円)

 おお、いかにも和歌山の「中華そば」という出で立ちですね。

 スープはずいぶんとあっさり。万人受けしそうな感じ。
 麺は井手を踏襲してか、柔らかめ。
 チャーシューは歯ごたえのあるしっかりとしたもので、好印象。

 ちなみに店内禁煙でした。時代の流れですな。

 丸田屋 次郎丸店
 和歌山市次郎丸76-3
 073-480-1245
 11:30~14:30 17:00~23:00
 定休 火曜  


Posted by guntech at 06:49Comments(2)丸田屋

2007年03月26日

購入記録

 買いました!

『オリュンポス』(上下)!

 2310円×2

 いやもうこれをどれくらい楽しみにしていたかというと、今月いちばん、いや2007年今年になってから最大のよろこびと断言してもいいくらい。
 2006年夏に刊行された前巻『イリアム』で、訳者が完結編である『オリュンポス』は2007年のうちにお届けしますと約束していたものの、ああ、どうせ2007年といっても末だろうな、それでいろいろな理由をつけて(出版社の事情だとか)2008年の夏ぐらいになるんだろうな、と過去の経験から余り期待しすぎないようにしていたのですが、それがなんと、半年後の刊行! 訳者の酒井さん、ありがとうございます!
 上下に分冊されて、価格が五割り増しになったことなんて、たいして気にならないです。とにかくこんなにもはやく出版されたことが嬉しい。

 さあ、『イリアム』を再読するぞ。
 そして、『オリュンポス』を読むのだ!

 これを読んでくれている人にはまったく関心がないでしょうが、テンションが揚がりまくっているので、とりあえず、購入を報告いたしました!!!  


Posted by guntech at 11:22Comments(0)その他

2007年03月24日

New Comer!!

 モスです。
 季節限定メニューは一度は試してみなければ気が済まないので。

 デミカツドッグ(290円)


 おいしいけど……特筆するところがないなぁ。
 単に細長いカツサンド。デミグラスがそれほど主張しているわけでもない。
 もうひとつのほうがおいしいのかな、チーフォンドッグというやつ。チーズフォンドゥ仕立て、バジル風味マッシュポテト添えというやつ。こちらはホットドッグにチーズにバジルにポテトと、なにやらたくさん付け加えられていて、まったく味が想像できなかったので、敬遠してましたが。

 ところで、次郎丸のモス紀ノ川店附近――オフハウス(ブックオフ系のリサイクルショップ)が開店しましたし、洋服の青山は移転工事をしていますし、ちょっと開店ラッシュかも、ですね。
 そして、そのオフハウスの向かいにこんな店も開店したようです。

 丸田屋 開店のおしらせ


 丸田屋 外観


 丸田屋といえば、岩出のほうで有名なお店だと耳に挟んだことがある。井手のお弟子さんだとか。

 丸田屋 外観2


 しっかりと和歌山の中華そばであることを謳っていますね。
 これは楽しみ。
 今度、行こう。  


Posted by guntech at 07:10Comments(0)モスバーガー

2007年03月20日

初めてのカルボナーラ

 カルボナーラでも作ってみようかという気分に。
 Webでレシピを拾ってきて、材料の買い出しに。

 材料

 パルメザンは塊を削ったほうが圧倒的にうまいらしいんですが、おろしがねにこびりついたチーズを洗うのは面倒くさそうなので、粉チーズに。それでも画では本格的っぽいですが、エバグリーンで350円のものです。生クリームは300円弱……意外と高いのね。
 !!! ベーコン、忘れた!

 仕方がないので、ベーコンなしで。

 フライパンに生クリームとチーズを入れ、チーズを溶かすように、弱火で温める。

 立ち上る香りは、まさにチーズ……嫌いな人は嫌いだろうな……

 パスタを茹でる


 ゆであがったパスタとクリームを和え、卵黄投入。


 たまごがそぼろ状にならないように、手早くかき混ぜ、

 できあがり。

 あ、チクショ、ピンボケだ。

 さあ、食べよう。
 あ、塩忘れた!
 仕方がないので、塩を振りかけつついただくことにする。

 むーん……これはなんだかなぁ……液状のクリームは麺に絡んだか吸われたのか、まったくない。卵黄も、十分に気をつけたつもりなのに、ダマになって固まってしまった。
 そしてなにより脂っこい。皿の底には油が溜まっている。この元は生クリームだろうか。塩を振りかけて食べているので、塩味に濃淡があることも難点だ。

 失敗しました……
 やっぱり難しいなぁ、カルボナーラ。
 とはいえ、正解のカルボナーラというのも食べたことがないのも確か。コンビニかレトルトのカルボナーラしか食べたことがないや……レストランなんかでは、トマト、にんにくが大好きなので、そのパスタを頼んでしまうし。
 そして再確認。ぼくの味覚の中では、生クリームはお菓子で使うものだ。  


Posted by guntech at 06:31Comments(0)自作料理

2007年03月17日

目玉焼きは醤油派

 各牛丼チェーン店には、それぞれに朝の定食がありますが、もっともお気に入りは松屋の、ソーセージエッグ定食。以前はハムエッグ定食でしたが、ハムがソーセージになってボリュームアップ。

 ソーセージエッグ定食(390円)


 その最大の魅力は、値段。ソーセージエッグに生野菜、みそ汁、焼き海苔、小鉢(豚皿、とろろ、納豆の三つから選べる。今回は豚皿)とそろって390円。ぼくの行動範囲にある、吉野家すき家にはこえよりも安い朝定食はありますが、やはり値段が低いだけあって、品揃えはすこし寂しい。
 しっかり食べたければ豚皿、朝食としての機能が欲しいときは納豆、あっさりいきたいときにはとろろ、と選択肢もあるのがうれしいところ。

 ソーセージエッグ

 目玉焼きはもうすこし火を通して欲しいんですが……

 見てもわからないでしょうが、目玉焼きに塩はしてません。
 カウンターに塩はありません。つまりは醤油をかけろってことです。まあ、焼肉用のたれをかけるという技もあるでしょうが――ごはんと食べる目玉焼きは、そりゃもう、ぜったいに醤油ですよねぇ。パンの時は塩胡椒ですが。

 さて、これだけ半熟の目玉焼き――食べ方に悩みますね。
 黄身のスッと裂け目を入れて醤油を一二滴垂らし、口をつけてチュッと吸うのが黄身を無駄にしない食べ方なんですが、ちょっと人目が気になりますね。
 ぼくはエイヤっと気合いとともに白身ごと黄身を箸で掴んで、ごはんの上に載せて、醤油を垂らして食べます。
   


Posted by guntech at 07:40Comments(0)松屋

2007年03月13日

ぼくの戦い レポート編

 あれもこれもと取ってしまって、思ったよりも値段が高くなってしまう、まいどおおきに食堂。そこで値段を500円台に納め、かつ味、美観ともに満足のいく、黄金メニューを探索しようという趣旨ではじめた「ぼくの戦い」シリーズですが、ちかごろはすっかり飽きてしまって足も運ばなくなってしまったうえに、行ったときにパントリーの並んでいるものしか選択肢がないので、そんなにバリエーションがないことにも気づき……また、安全という観点も入ると(味のわからない新メニュー、食べたことのないものを選ぶよりも、食べたことがあっておいしいとわかっているものを食べることが、全体的な満足感は得やすい)、黄金メニューなんてこれできまりと思うんですよ。

 黄金メニュープラン

 ごはん、豚汁、茄子揚げ浸し、だしまき(137,137,158,158)。総額590円。

 なにが黄金かって――黄金というのは語弊があるな、定番メニューとしましょう――豚汁とだしまき。
 豚汁は具だくさん、ボリューム感とともに野菜も摂れる。だしまきはなんといってもできたてアツアツ。この三品で(ぼくにとっては)食事の体裁が整っているじゃないですか。そこにもう一品安めのおかずをつけることで、プラスアルファの豪華感が(ぼくにとっては)演出されるわけです。
 今回は茄子の揚げ浸し――味はたいへんよろしいですが、これっぱかりの量の茄子に158円は割高か。ここがアジフライだとか、コロッケでもいいわけですね。

 茄子の揚げ浸し


 豚汁とだしまき、このふたつがあればほぼ間違いがないという結果です。
 しかもこの二品、必ず食べることができます。安全、です。  


2007年03月10日

東京行 3

 カプセルでさっさと寝る――
――夜中に空腹で目覚める。晩飯、イカとタケノコと酒だけだからなぁ。体はだいぶんマシな感じ。
 食べに、外に出る。

 新宿の深夜である。
 閉まっている店もあるが、和歌山の夜などと比較にならないほど明るく、開いている店も多い。そして、呼び込みが鬱陶しい……こちらはなにか旨いものはないかなとキョロキョロしているものだから、カモに見えるのだろう。なかでも路地路地に立っている、外国のお姉さん……こちらが無視しても追いすがってくるうえに、オネガイシマスオネガイシマスと懇願される……こちらが悪いことしてるみたいな気分……
 開いている店は多いものの(とくにマクドはそこらじゅうにあって、しかもどこも盛況である)、ラーメン、カレー、ファストフードと脂っこいか量のあるものばかり……こちらはさっきまで風邪で頭がくらくらしていたので、なにか優しいものが……感じのいいこじんまりとした中華屋で朝がゆでもと考えていたが、アテもなしに歩き回ったって、そんな希少な店はみつからない。あんまり歩き回っても、ホテルの場所がわからなくなるし、せっかくましになった風邪がぶりかえしてもつまらないので、結局はコンビニのサンドイッチとヨーグルトジュースでごまかしました。
 写真はありません……夜中の新宿歌舞伎町で無造作にシャッターを切ったりしたら、どんなおそろしいものが映って、追われる羽目になり、平凡な日常にさよならしてしまうかもしれませんもの。

 朝――チェックアウト時間ぎりぎりまで粘って体を静養し、中野へ。
 目的は、青葉。
 一時期はラーメンランキング一位の常連で、一時代を風靡した名店です……とはいえ、店主が拉致監禁の被害にあったあとから味が落ちたともっぱらの評判ですけど……

 中野の町はなんか好き……駅前から商店街が延び、ちかくに文化施設もあり(中野サンプラザ)、路地に入ると、居酒屋や割烹や韓国料理店やいろんな店があり、おいしそうなコロッケ屋が油の香りを漂わせ……歩きだけですべてが揃う、こじんまりとしてしかも賑やかな感じで。
 路地の飲食店街に青葉はありました。

 青葉

 店内は和風だしのいい香りが……

 特製つけめん(900円)

 つけめん、というのは生まれて初めて。ラーメンというのはどんぶり一杯の芸術、スープと麺のコラボに具で彩りを添えろ、みたいな印象が強くて、あまり食指が動かなかったんです。でもまあ、わざわざここまで来たんですし……

 つけだれ

 おお、具だくさん。

 チ……麺が多いな。特製というのは具がたっぷり入ってますよ、という意味だと思ったんだけど、どうやら大盛りということらしい。事前調査が不足だった。

 食べてみる。麺が冷たいとは思っていたが、つけだれのほうも冷たいとは思わなかった……ちょっと驚く。そして味わう………………………………おいしくなーい!
 カツオ昆布の出汁ばかりが突出して、それだけしか味わいがない。他の旨みが感じられないのでは冷たいせいもあると思いますが、麺で少しの油で調味された和風出汁を啜っている感じ。煮卵もチャーシューもなんだか……メンマは肉厚でこればかりは特別な感じを得ましたが……
……おいしくない……
 がっかりだ……
 麺を少し残しました……

 その後は上野へ出る。
 アメ横を冷やかして(食べ物を見ているだけで幸せなぼくです)、その後、東京国立博物館へ。日本のナショナルミュージアムですから、一度は見ておかないと。
 しかし上野公園は広い。上野動物園、国立科学博物館、国立近代美術館、不忍池と、たくさんの施設を擁する公園はメチャメチャ広い。博物館にいくまでに相当歩きました……
 そしてこの暖冬、陽光燦々、暖かいはずなのに、ぼくは寒い。悪寒がする。それなのにしばらくすると暑くてたまらなくなり、上着を脱ぐ……いけませんよ、風邪がぶりかえしてますよ!

 写真はなし。カプセルホテルに自由に使えるコンセントはなく、充電ができないので、カメラの電池がなくなるかもしれなかったから。以降は厳密に食べ物の写真に限るということで。

 国立東京博物館のほうは、ナショナルミュージアムとしては想像通りショボい収蔵品。ヨーロッパ諸国やアメリカなどとは歴史的ななりたちが違いますから、比べるのは酷なんですけど……ただね、ときおり黒電話を見るんですよ、現役で使っているのかはわかりませんが……予算を貰っていないんだなぁとも感じました。京都の国立博物館では火焔土器に魂を惹かれた記憶がありますが、今回は心を揺さぶる収蔵品はなし……ああ、空海の肉筆を見ました。弘法も筆の誤り、の俚諺のとおり達筆だったようですが、よくわかりませんでした。

 寒い……ホテルのチェックイン時間16時を心待ちにして、カプセルのなかで一時間余り仮眠……これからが遊び8、仕事2の仕事の部分なんですが……
 行かねばならない時間になっても、体はダルい。
 それでも行かねば来た意味がないので、無理に出かける。

 パーティです。この場でいろんな人と話をして、名刺を配って、人脈を広げていくというのが仕事なんですが……寒い! 痛い、頭が痛い!
 もはや人と喋れるような状況ではないので、食い物だけでも、と必死の思いで。しかし、うまくもなければ、食欲もないのでした。
 それでも無理に。

 オードブル


 オードブル

 オードブルの類は、うまくないです……

 ローストビーフ

 これは旨いんです。肉は柔らかいし、添えられているインゲンが旨い。インゲンがですよ。本来の体調ならね……

 オムレツ

 できててアツアツですよ。バターの香りがたまりません。本来の体調なら……

 カレー

 ブイヨンの効いた欧風カレー。これも本来なら旨いんですが……

 ほかにもカニつめフライ、ホタテバター焼き、トマトソースのパスタ、うまいものはあるんですが、もうダメ……倒れるかも……

 ホテルに帰って寝る。

 夜中に空腹で目覚める。
 体調は回復している――では夜の街を歩きましょう。
 今夜の宿は新橋。ニュースでよくサラリーマンがインタビューを受けている町です。賑わいは新宿ほどではありませんが、そこらじゅうで店が、深夜でも開いている。繁華街ではありますので、辻辻にはやはり女性の立つ姿……今回はとうとう袖を掴まれました……

 開いているといってもラーメンとファストフードばかりではあるんですが……
 ここを選びました。

 和歌山にはない、リンガーハット。

 ちゃんぽんと皿うどんのチェーン店ですね。

 ちゃんぽん

 餃子とセットで650円でした。

 チェ……うまくないや。

 起きると、もはや帰るだけ。風邪もだいぶん落ち着いた。
 その前にどこか寄って、食べよう。
 予定では九段下「斑鳩」という現ランキング一位常連店に行こうと思っていたんですが、ちゃんぽんを食べて麺はもういいやという気分だし、青葉の衝撃はまだ記憶に新しいし――たぶん行って食べたら、東京のラーメンに関していい印象を持って帰れるとは思ったんですが、人形町へ。
 目的は親子丼――超有名店玉ひでへ。
 そこで開店30分ぐらいに到着して、行列ゼロ。ああ、こんな感じね、と10分ほど附近をぶらついてきたら、40人の大行列に育っている……
 ああ、痛恨のミス……待たずに食べられたはずなのに、いまさら並ぶ気にもなれず……病み上がりなので体力もなし……
……断念……
 腹は減っているので、近所の中華屋へ。

 人形町、華子。


 日替わりランチ(720円)


 メイン、茄子と豚の甘辛炒め


 つけあわせ 焼売とスープ


 雰囲気からして中国家庭料理という感じ。味もいい。じつにいい。
 いいどころか、今回の旅でいちばんうまいじゃないか。メインの炒め物は歯にさわらないようにしっかりと仕事をした茄子と豚、ソースの甘辛さがよく合う。シューマイも肉の粒が感じられる本格的なもの、スープには一切化学調味料の風味がなく……
 ああ……うまかった……人形町という下町で着実に歴史を重ねた個人店の実力ということでしょう。

 あとは、新幹線に乗って帰ってきました。


 

  


Posted by guntech at 10:35Comments(0)食べたもの

2007年03月08日

東京行 2

 さて、二郎でパンパンに膨れた腹を抱えて、歩く。
 ここは千代田区だ。歩きタバコ禁止条例がある。ラーメンのために小一時間並んでいたときも、食べた直後も、タバコは吸わなかった……そろそろ吸いたい。

 おおきなタマネギを横目に、歩く。


 しかし路上では……どこをどう見回しても、歩いてタバコを吸っている姿なんかありゃしない。東京のひとはさすがにマナーがいいなぁ。
 マクドで100円のティーバッグ紅茶でも頼むか、と考えていると、小さな公園におっさんのひとだかり……ああ、灰皿があるんだ。やっと一服。
 以降、おっさんのひとだかりを探すことが、この旅の習慣になりました。
 ほんとうに考えよう……禁煙。

 次の目的地はここでした。
 困ったトラックバックがつきそうで秘密にしようかと思ったんですが、そんな思わせぶりなことは大袈裟だし……

 ここです。

 ニュースでよく見ますよね。
 検索ロボットを避けるために名称は書きません。この神社の、付属の博物館というか記念館というか、そこを後学のために見学しておきたかったのです。

 さてさて、泊まりは新宿。
 カプセルホテルですけどね。ビジネスホテルのユニットバスよりはカプセルの共同浴場のほうがでかくて気持ちがいいので、好みなのです。
 一風呂浴びて、外へ食事にでる。

 いちどやってみたかったこと――仕事終わりに(今回は仕事終わりじゃないけど、距離を歩いたのでここちよい疲労感はある)、プイと気の向くままに居酒屋に入って、おいしい料理とビールをさっと平らげて、帰って寝る……なんのことはないのですが、生活時間が、ほら、逆転してるのでぼくは。店が開いてないんですよ。

 じつはそのために新宿という土地を寝場所に選び、思い出横町という昭和のたたずまいを残す飲み屋街に目星をつけていたのですが、かなり疲れました。
 そこで思い出横町は諦めて、ホテルの近くの居酒屋になんの考えもなしに入りました。

 凜火という炉端焼き屋さんです。

 つきだし。湯葉イクラ。

 むーん……たいした味ではない。

 スルメイカの一夜干し

 これもイマイチ。

 たけのこの炙り

 これは肉味噌がうまかった。

 ビールを飲んで、焼酎を飲んで、ウィスキーも飲んだ。しめて3644円。
 酒代が半分とはいえ、これは使いすぎだな。場所柄、値段設定も高めだし。なぜだか知らないけど、店員は全員ホストばりの男前だし。タバコの空パックをテーブルに放り出すと、店員はなぜか「はい」と返事をして、空パックを回収していくし……そんなことして欲しくないのに。
 いつも行くやん、と前を素通りした「王将」に行くべきだったな。

 そしてホテルに帰って、襲いかかってくる、悪寒と頭痛……
 飛行機の中が暑くて、汗をかいた。そのあと、小一時間外で並んで待った。おそらくここで風邪をもらったに違いない……
………………
 最悪……

 以下、次回。  


Posted by guntech at 10:03Comments(0)食べたもの

2007年03月04日

東京行 1

 遊び8、仕事2ぐらいの割合で、東京に行ってました。
 東京へは一年に一度ぐらい所用で行くんですけど、いつもいろいろな兼ね合いでバタバタしてしまうので、今回はゆっくり時間をとって、二泊、ついでに東京ラーメン巡りなども。

 関空はいつまでたっても、採算ラインにのりませんが、和歌山在住者にはじつに便利なので、頑張って欲しいです。なんてったって、京都に行くのと東京に行くのと、時間的にはおなじくらい。

 この飛行機に乗りました。


 空港内の店舗が一部様変わりしてました。
 お腹が空いているものの、このあと食べる予定のラーメンがすさまじいらしいので、空いたままにしたかったのですが、こんな店を見つけてしまいました。

 ディアスープ

 スープの類、大好きなんですよ。

 クラムチャウダー(462円)

 スープだけならお腹に負担にならないだろうという、目算。

 具だくさんだけど……味はイマイチかなぁ。貝に味がなく、その出汁も染み出ているとは言い難い。剥き身の冷凍ものだなぁ……

 関空-羽田便は紀伊半島を回り込むようにして海上に出て、大島を目途に転進、羽田に着陸というコースだったんですが、飛行コースが変わったみたい。そういえばそんな記事を読んだ記憶も……

 大阪平野一望

 右上奥が京都です。
 すぐに琵琶湖が見えてきて、濃尾平野、富士山と笑うくらいに早く景色が移り変わる。いや、海じゃなくて、こうして景色に変化があると、楽しいですな。

 羽田着。モノレールで浜松町、山手線で有楽町、日比谷から神保町へ。
 ラーメン一軒め。

 ラーメン二郎 神田神保町店
 

 熱狂的なファンをもつ、ラーメン二郎です。
 とにかくすさまじいらしい――量が。
 50分ほど並びましたか……並んでまでラーメンを食べるというもは生まれて初めて。待ってる間、とんこつのいい匂いが漂ってきて、期待は高まる。

 小ぶた(700円)


 野菜とかニンニクとかタレとかカスタムオーダーできるんですけど、待っている間他の客が食べているのを見る限り、野菜多めなんか口走ろうものなら、とんでもない野菜タワーが盛られるのを知ったので、ひかえめにニンニクとだけ呟いたのでしたが、それでも野菜は山盛りですね……

 写真では量が伝わりにくいですか? 伝わりにくいですね。
 ぼくも他のブログで写真だけを見て、完全に量を見誤りました。舐めてました。スープの下には、チャンポン麺より太いぐらいの太麺がみっちり詰まってます。スープに泳ぐ麺、ではなく、麺の隙間を埋めるスープという感じ……

 野菜を食べて麺が見通せるようにしてから、麺を頂く……柔らかめだけど、ムニュムニュした感じではなくて歯切れがいい。
 麺を啜る……麺を啜る……麺を啜る……いいかげんうんざりしてきた頃に、スープを飲めるスペースができる。二郎にはレンゲはないんです。
 スープは少なめの上に、麺が太いので、相当辛くできている。レンゲがないのはおそらく飲むことを前提にはしてないんだろうなぁ……味は濃密な豚骨の味――それで獣臭がしないのは、丁寧につくっているのでしょう。

………………うまい。うまいと、思いますよ。
 いかんせん、ぼくにはどうしても越えられないハードルが……多すぎる。いくらなんでも、多すぎる。麺少なめとか、半分とか頼めるらしいですが、たぶん、半分でも多いような……途中から、もう苦しくて苦しくて……完全に、二郎を舐めてました。すくなくとも、空港でクラムチャウダーなんか食べるんじゃなかった。忸怩たる思いで、半分、残しました……

 学生時代に出会いたかったねぇ……ラーメンにライスを付けて、満腹を演出していた頃に。

 以下、次回。  


Posted by guntech at 10:16Comments(0)食べたもの