2007年06月05日

ほんの一歩

「大日本人」を観ました。
 かなりもやもやした気分を抱えてしまったので、ここはおいしいものでも食べて憂さを晴らさないと。

 とんかつの店 ガロ

 カウンターと小さなテーブルが2卓ほどの狭い店内で、油煙でいいかんじに燻されています。

 お昼時でしたので、定食のようなものはないかと尋ねてみましたが、ないとのこと。
 単品で、とんかつ(600)とごはん(200、みそ汁つき)を頼む。


 とんかつのアップ


 とんかつの断面

 薄めのピースを撮ってしまいましたが、分厚いですよ。

 とんかつにかかっているのは、少し苦みのあるデミグラスソース。自家製でしょう。
 肉は分厚くて柔らかくて、脂が甘い。これはうまいなぁ、肉の質がいいなぁ。おそらく一度も冷凍されていないのではないかと。食べながら調理を眺めていて、大きなブロック肉を切っているところを見ましたけど、その肉のピンクの美しいこと……形も余分な脂を削った美しいフォルム。
 うん、おいしい。

 でも残念なところがないわけでもない。
 写真でわかるとは思いますが、メインの料理以外はかなりぞんざい。野菜も貧弱だし、なにより千切りキャベツは乾かないように水にさらしていて、そこから皿に盛るために、皿に水が残る。その水がとんかつの衣をふやかしてしまうという事態はいただけない。ソースの量も足らない。マスタードが欲しいなと思いつつ食べてたんですけど、なかった……けれど帰るとき見ると、あるところにはある。数を出さないののなら、とんかつのオーダーが通った時点で、持ってきてくれるといいのに……みそ汁は、きちんと出汁をとったきちんとしたもので嬉しかった。
 けれど、メインのとんかつは文句なしにおいしいので、手放しで褒められる名店まであと一歩ということなんでしょうか。

 ほかの客の注文するものを聞いていると、とんかつ、というのが少ない。カツ丼や塩焼き、そしてなにより野菜炒めが多い。出てきたものをみると、これが大盛の野菜でじつにうまそう。複数人の客はそれをシェアして食べているようだ。まわりの工場なども多いので、持ち帰りも多い。
 店の狭さと付け合わせの貧弱さを考えると、もともとは持ち帰りをメインで想定していたのかな。

 とんかつの店 ガロ
 和歌山県和歌山市次郎丸28−6
 11:00~2:00 5:00~9:30
 日祝休  


Posted by guntech at 05:10Comments(2)とんかつの店 ガロ