2010年02月08日

男の世界

 和歌山市直川。
 正善の道を挟んで前ですから、気になっていた人も多いのでは。
 行ってみました。

 五知惣食堂


 入ってみての第一印象は――現場の飯場。行ったことないですけどね。まあ建設現場の作業員たちの合宿所、食堂で、たぶん、高度成長時代の映画で見たんでしょ、それこそ「黒部の太陽」かも知れない。ヤクザ映画かも知らんけど。
 お客はぼくだけでしたが、いまにも二階から、ガテン系の人が大あくびをしつつ、降りてきそう。

 パントリー

 おかずの種類は少ないですが、左端、煮魚(ヒラメ?)の煮物のボリュームがすごい。暴力的ですらある。魚好きには瞠目の店なのかも。わたしは魚嫌いだけど。

 ごはん中+豚汁+小松菜煮+卵焼き(130+200+150+200) ¥680


 小松菜と卵焼き

 小松菜のボリュームがたいしたもの。半把ぐらいあるんじゃないかしら。具が油揚げだけながら、すっきりとした味付けで、おいしかった。卵焼きも、え? 薄く正方形に焼いたの? と不安を覚える形ですが、しっかりおいしい。ベテランの味付けですねー。おじいさんひとりが切り盛りしてましたが、ほんとうに飯場の食堂をあちこち回った人なのかも。

 豚汁

 具のほとんどは白菜。それに豚肉、色目ていどの人参。あっさりな感じで、連想するのは――水炊き(九州風じゃないよ)。豚汁の煮込み感、そもそも味噌感もない。メニューを見る限り、ここは鍋もしているようで、これは鍋つゆに味噌を溶いたものだ。
 上品ながらしっかりとした出汁の上のものなので、旨いけど、豚汁の固定観念は大きく裏切る。

 ひとつひとつの料理にボリュームがあり、おなか一杯になりました。
 サービスで出してくれたのは、乳酸発酵した田舎漬け。酸味が嬉しい。

 昭和ノスタルジック、ってことはないですよ。その辺は期待しないでください。
 でも、切り盛りのおじいさんは、人が良さそうで、勘定を頼むと、「きれいに食べてくれたねー」と言いつつ、年代物のそろばんで計算してくれました。

 五知惣食堂
 和歌山県和歌山市直川611-3
 073-462-6804
 9~20
 月曜定休
  
タグ :大衆食堂


Posted by guntech at 08:47Comments(4)五知惣食堂