新しい天体

　パリフーズ　土入店。　
メニューへの記載は「おろしチキン」。上は「おろしとんかつ」なので、「おろしチキン」も、チキンカツだと思うよね。訊いてみるものです、違うんですって。チキンカツじゃないんですって。

　おろしチキン弁当（５００）


　すばらしい。
　グリルしたチキンを、ポン酢で食べるのって大好きなんです。大根おろしもちろんいいし、たっぷりのネギや、カイワレなんかもいいです。

　これもここのオススメのひとつです。

　もも肉をジャッと炒めるだけのこのメニュー、もっとほかにあってもいいと思うけど、どうしてないんだろ？冷めるとよくないのかな？  

　和歌山市直川。
　正善の道を挟んで前ですから、気になっていた人も多いのでは。
　行ってみました。

　五知惣食堂


　入ってみての第一印象は――現場の飯場。行ったことないですけどね。まあ建設現場の作業員たちの合宿所、食堂で、たぶん、高度成長時代の映画で見たんでしょ、それこそ「黒部の太陽」かも知れない。ヤクザ映画かも知らんけど。
　お客はぼくだけでしたが、いまにも二階から、ガテン系の人が大あくびをしつつ、降りてきそう。

　パントリー

　おかずの種類は少ないですが、左端、煮魚（ヒラメ？）の煮物のボリュームがすごい。暴力的ですらある。魚好きには瞠目の店なのかも。わたしは魚嫌いだけど。

　ごはん中＋豚汁＋小松菜煮＋卵焼き（１３０＋２００＋１５０＋２００）　￥６８０


　小松菜と卵焼き

　小松菜のボリュームがたいしたもの。半把ぐらいあるんじゃないかしら。具が油揚げだけながら、すっきりとした味付けで、おいしかった。卵焼きも、え？　薄く正方形に焼いたの？　と不安を覚える形ですが、しっかりおいしい。ベテランの味付けですねー。おじいさんひとりが切り盛りしてましたが、ほんとうに飯場の食堂をあちこち回った人なのかも。

　豚汁

　具のほとんどは白菜。それに豚肉、色目ていどの人参。あっさりな感じで、連想するのは――水炊き（九州風じゃないよ）。豚汁の煮込み感、そもそも味噌感もない。メニューを見る限り、ここは鍋もしているようで、これは鍋つゆに味噌を溶いたものだ。
　上品ながらしっかりとした出汁の上のものなので、旨いけど、豚汁の固定観念は大きく裏切る。

　ひとつひとつの料理にボリュームがあり、おなか一杯になりました。
　サービスで出してくれたのは、乳酸発酵した田舎漬け。酸味が嬉しい。

　昭和ノスタルジック、ってことはないですよ。その辺は期待しないでください。
　でも、切り盛りのおじいさんは、人が良さそうで、勘定を頼むと、「きれいに食べてくれたねー」と言いつつ、年代物のそろばんで計算してくれました。

　五知惣食堂
　和歌山県和歌山市直川611-3
　073-462-6804
　9～20
　月曜定休
  

　パリフーズ　土入店。

　エビチリ弁当（５００）


　小海老天がたっぷりのスイートチリで和わされてるんだろ、と想像してたんですが、しっかりしたエビが三尾。これは幕の内に、天玉丼に使われていたエビと同じもの。塩味がついてますので、スイートチリと相まって味が濃いのは否めませんが、おいしい。やたらソースが多いタイプのエビチリは、余り好きではないんですが、こういう感じなら、好き。
　だけじゃなくて、からあげがひとつついているところもよろしいが――これは常連サービスではないか。

　これはパリフーズ　土入店、おすすめのひとつ、である。  

　近所のかまどやが改装しました。
　どうもオーナーが変わったみたい。
　新装開店でなにかいいことあるかなー？　と浅ましい欲望を抱きつつ……

　幕の内（５５０）


　かまどやの幕の内は相変わらず、ゴージャス感があるなぁ。
　漬け物、茶福豆、煮物、クリームコロッケ、れんこん天、ゴボウ巻き竜田揚げ、ぶりの照り焼き、焼売、昆布の佃煮、味付け煮卵半分。

　　ポイントカードをくれました。４００円でひとつ捺印、２０個で、４００円の金券――と聞いたような。  

　コメントにてお勧めいただきました。
　ずいぶん前なので、恐縮です……
　中華料理　烈剛。

　揚げそば（７８０）＋小ラーメンスープ（２０）


　注文すると、厨房から「ジャー」という揚げ音が聞こえてきます。
　わたし、マルタイの皿うどんが常備食で、頻繁にそれを食べていることから、外であまり皿うどんを食べない人間なので、断言はできないんですが、注文を受けて麺を揚げるところは珍しいのでは？

　揚げそば二態


　ボリューム感を表現したくて、二枚の写真です。
　もともと皿うどんは麺のボリュームがあることから嵩高い感じになりますが、麺が太めなので、食べ終わってしっかり満腹感がありました。

　麺が太めなので、最後の最後まで、歯ごたえを失いません。
　惜しむらくは――餡が甘い。ただ、お酢をかけると、この甘さもまた下味として役に立つ。辛子があれば完璧かも。

　２０円でスープを売ってくれるのは、好ましいサービスです。  

　おりしもギガジンでレビューが掲載されましたが、これ、旨いんですよ！

　桃屋　辛そうで辛くない少し辛いラー油


　MESSAで売ってました。
　ギガジンによると、好評であちこちで品切れをおこしてる模様。

　フライドオニオンとフライドガーリックのラー油漬け。その具材を食べるタイプ。石垣島ラー油の普及版と言ってもいいのかな？

　いろんな食べ方してみました。
①ごはん
　炊きたてものに。熱で油とにんにくとタマネギの香りが強く立つ。すぐに飽きそうな気がしますが、旨い。
②ラーメン
　すでに味が決まったもの、パックのスープを湯でとくだけのものにも、プラスアルファな感じで良いんですけど、水から味覇なんかで味を組み立てつつ、このラー油を使うとさらに良し。
③納豆
　これはイマイチかなー。油っぽい納豆でした。
④冷や奴
　これは大正解。旨い！　ラー油に塩気がないので塩をぱらぱらとして食べると、豆腐のふくよかな味わいに包まれて、ラー油と、フライド二品の味と香りが広がって、絶品。
⑤ペペロンチーノ
　炒め油として使うと、フライドな具材が焦げるかも？　と思って、通常のペペロンチーノにかける形で。これも旨い。完全に和えてしまうのもありだと思うけど――

　あとはなんだろな、バケットとかもガーリックトースト風味でうまいだろ、牛でも豚でも鶏でも、シンプルにローストしたのにかけてもうまいだろ、想像が膨らむなぁ。

　難点は、辛い物好きには、少し辛い、と宣ってるのに、ちっとも辛くないこと。
　お値段は高め――MESAで３９８円でした。

　  

　コメントにてお勧めいただきました。
　なかなかのもだそうですよ。ガロです。

　ステーキS（１０００）＋ごはん（２００）

　湯気、邪魔！　あつあつの鉄板から、下に敷かれたもやしの水分がすごい勢いで蒸発しとります。

　ステーキS

　息でフウフウして、湯気をとばしながら写真を撮りましたｗ
　Sはシングルの意味。スモールじゃないんです。メニューにはステーキSもしくはWとかいておりまして、改めて見つめると疑問が浮かぶ。シングルとダブルなら厳密にはWじゃなくてDだよね、でもSとDじゃ意味は通じないなー。英語圏はDなのかな？　Wで二倍を意味するのは和製英語だろうしな。
　ガロでシングルとかダブルとかこ洒落た単語聞くとは思わなかったので、混乱しましたｗ

　シングルで１０００円、ダブルで１８００円。
　おそらく枚数が増えるのではなくて、厚さが二倍になるのかな？

　肉は薄いながらも、２００㌘弱ありますかね。脂の旨みのない赤身ですが、柔らかく、いや、これはなかなか。１０００円でこれだけのものは、なかなかたいしたもの。
　ソースはポン酢と、ごまだれっぽいもの。どちらも注文ごとに調合すると思しく、ポン酢は酸味が強い。ごまだれは胡麻ペーストを醤油で溶いた感じで、まろやかさに欠ける。
　肉はたいしたものなんですが、ソースがちょっと残念でした。
　でも備えられてる塩で食べれば問題なし。

　　  

　パリフーズ　土入店。

　さば煮付け弁当（５００）

……揚げ物が……ない……！　ほか弁で揚げ物がないのは新鮮だ。幕の内でも、なにかしらあるのに。
　ないのは意図的なんでしょうな。油はもういいや、という人向け。

　さばは甘さ控えめに炊かれててちょっと好印象。ホタテ全身もヒモの臭みが最低限に抑えられていて、なかなか。

　物足りなさは感じてしまう……揚げ物がないからか。
　そんな理由で物足りないって、そりゃあ、わたし、痩せへんわ。  

　一年ぶりになりますか、栄谷の龍。

　味が変わちゃって、足が遠のいたんですよね。
　好きだったのは、表面に油膜が張って、脂っこいけど脂のうまみも強いものでした。それが、油膜のないヘルシーなものに変化。それはそれで旨いんですけど、以前との落差が……

　大盛り中華そば（６００）

　並で５５０円。大盛りで６００円。値段は変わりません。たいへんがんばってると思います。

　味はやはり、ヘルシーバージョン。内容に変わりはないと思いますけど、一年のブランクがありますから、覚えてない……しかし、以前の油膜バージョンの味も忘れてるので、やっぱり旨いや、と感じる。
　脂に頼らない分、いささか塩が濃いような気がしますが、それだけじゃない旨みの組み立てもある。

　油膜バージョンの記憶がなければ、もっと感動してるかもなー。