2008年10月08日

出汁の文化

 なつかしシリーズ。

 力餅


 きつねうどん(630)


 メニューにはきつねうどんと書いていますが、奥に注文を通すときは「しのだ」と言ってました。しのだ? 調べてみると、信太のきつねにかけているようです。安倍晴明の母と言われているきつねですね。おいなりさんと海苔巻きの詰め合わせを「助六」というように、ちょっと洒落たネーミングです。古典芸能の楽屋用語でしょうなぁ。揚げは味のついているものではありませんが、ぼくはもともと甘い味のついているものより、この「刻み」のほうが好き。

 うどんは関西風のやわやわのもの。でも出汁が……カツオと昆布のあわせだしの薫り高いところに、味醂の甘み。これだなぁ……うどんと言えばこの出汁を味わいたいんだよなぁ。讃岐風にうどんそのものを楽しむのもいいんですけど、まだぼくの頭では「うどん」と聞けば、この丁寧に作られた出汁が浮かぶ。また七味がよく映えるんですよ、関西風の出汁というのは。

 もちろんこれを忘れてはいけません。


 こどもの頃は、力餅といえば、うどんよりも断然おはぎが目的でしたからね。
 でもひとつ150円。10個も買えば、けっこうな値段だなぁ。  


Posted by guntech at 09:08Comments(2)力餅