2006年12月03日

鍋を叩きつけるように

 ご近所の新海楼。
 ランチは、


 木犀肉。ムースーローと読むみたいです。

 

 玉子とキクラゲの炒め物――というのが本来の意味のようです。写真ではキクラゲは窺えませんが。実際にあったかはすいません、失念しました。「ランチはなんですか?」と訊いて「ムースーローです」と答えられて、へぇ、なんだろ頼んでみよう、と思っただけで、ムーもスーもローもなんのことだかわかっていなかったのです。Webで調べて、へぇ、キクラゲかぁと知った次第です。
 写真ではどう見ても、主役はキクラゲではなくタケノコですが、タケノコ好物です。なんら問題ありません。
 卵があるだけに、優しい味。塩と油が主体で、攻撃的な印象のある大衆中華料理も、玉子があるだけで、ケンをやわらげてくれますね。
 そして攻撃的な味ということは、調味されていない守備一辺倒の米の味が引き立つということで。
 ああ、満足。
 もしぼくが料理の世界に足を踏み入れていたなら、たぶん、中華の道を選んだことでしょう。
 ガツンガツンと叩きつけるようにして鍋を振る……格好いいもんなぁ。

新海楼
営業:11:00~14:00 17:00~21:00 (定休)水曜日
住所:〒640-8453 和歌山県和歌山市木ノ本118-3
電話:073-453-231  


Posted by guntech at 11:51Comments(2)新海楼

2006年12月03日

北を目指す

 地図を見ながら、26号線を北上して「天下一品」まで行くのなら、岸和田まで行けば、「神座」に行けるじゃないか、まだ食べたことないんだよねぇ。
 ということで、車をブイーンと走らせる。
 深夜のこと、45分ほどで目的地へ。見逃しようもない、明るいでかい看板が。




 入り口を入ったところで、注文を聞かれる。なにかせわしなく、吟味することもなしに、おすすめでいちばん選びやすいものを選ぶ。

 

 小チャーシュー煮玉子ねぎらーめん。値段は忘れましたが、1000円に近い結構な値段です。22時を過ぎると、全メニューが100円アップするシステムで、深夜生活者としてはなにか罰金を取られている気分。同様の理由で、深夜のファミレスも行きません。
 なんか山盛りのネギがついてきてるぞ。ははあ、セットではなくて、小チャーシューと煮卵とネギのトッピングを頼んだことになっているのか。
 スープはあっさりと聞いている。口に含むと、あっさりでもしっかりとした旨みが広がる。のどごしで、たしかにコンソメっぽい味がする。でも洋風という感じじゃないな、炒めタマネギの味がないからか。
 麺を啜る……ふうむ。おいしいな。チャーシューはイマイチ。
 ふうん……こんなもんかな……と思って、おろしニンニクを一匙。
 む! ニンニクの香りが……! うまい! あっさりとスープの主張が強くないだけに、加えた薬味が生きてくる。
 豆板醤も入れる。ああ、辛みが加わって、また味が変化する。
 ニラも入れる……ごりごりと歯ごたえが加わり、楽しい。
 ちょっと失敗したなと思ったのは、トッピングのネギを残してはもったいないと最後に全部入れたこと。ニラとネギでごりごりシャリシャリと、わりと鬱陶しい食感に。
 ああ、おいしかった! 
 薬味によって変化する、スープの懐の深さ、ということでしょうか。

 また、来よう。

神座
http://www.kamukura.co.jp/index.html

   


Posted by guntech at 09:04Comments(0)神座